家庭菜園初心者向けネギの育て方

家庭菜園というのは、手軽にやれて
そこそこ収穫が有れば嬉しいというのがちょうどよいラインであると思います。
つまり、例えばお米のような、まとまった量がないと使いようがない作物よりは、
スパイスなどのちょっと有るといろいろ使えるという作物のほうが嬉しいというわけですね。
家庭菜園で手軽に作れて、量もちょうどよく、
アレコレ用途が多い野菜といえば「ネギ」でしょう。
薬味や鍋など幅広く使い道があるネギですが、その栽培は比較的容易です。
病気は有りますが、害虫がつきにくいため、
全部食い荒らされて収穫ゼロというようなことが起きません。
また、少量でも使い勝手が良いため、とりあえず作っておいて損はない作物です。
ネギの栽培は、種から発芽させて移植するやり方と、
ネギ苗を買ってきて大きくするやり方が有りますが、
家庭菜園向けとしてはホームセンター等で売っている
ネギ苗を購入してきて植えるのが無難でしょう。
品種としては「九条ねぎ」などがこれに該当します。
また、近縁の「あさつき」などは球根の形で植えますので、
取り扱いが簡単で確実、かつ、毎年同じ所から出てくるという利点もあります。
九条ねぎ苗をホームセンターで買ってくるパターンですと、
「干しネギ」という半乾燥させた状態の苗が多いと思いますが、
この場合、植え付けは夏の終わりで涼しくなりだした頃が無難でしょう。
あまり暑いと苗がやられてしまうことが有ります。
土壌は有機物がしっかり有る腐葉土質を特に好み、
湿り気は過湿でなければOKです。
肥料は少し多めが良いでしょう。
枯れている葉先を切りそろえて植え付けてやれば、
すぐに根が伸びて定着します。
収穫は、必要に応じて葉を摘み取るか、
地際の辺りでバッサリやっても大丈夫です。
再生力が強いので、その状態からでもまたしっかり生えてきます。
秋から冬をそうして摘み取りながら使って、
初夏の頃になったら掘り出して「干しネギ」にしてやると、
また次の秋冬も楽しめます。

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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