私と妹が田舎の一軒家を激安で借りたことがあります。
都会育ちの私たちにとって庭つきの古い一軒家はとっても魅力的でした。
特に庭で小さくとも野菜畑を作って
自分たちの食べる分くらいは色々作れそうだったので、
近くにある農具屋さん?から一番安いクワとスコップ、
網かごやジョウロなどを買ってきて早速畑を作ってみました。
しかしそこは素人です。まず作りやすい野菜とかそういうのを
無視して作ってみたい野菜から選んでしまいました。
種の入った袋に印刷された写真に惹かれてえんどう豆を買ってきたのですが、
張り切って種をまいたのはいいもののなかなか芽が出なくてヤキモキしました。
そしてなんとか可愛らしい柔らかい芽が伸びてきて
「ああやっと畑っぽくなったな」と感慨にふけっていたら
大事件が起きたのです。
なんと買い物から戻るとありとあらゆる伸びかけの芽が
先っぽの方だけプチンプチンと折り取られているではありませんか。
最初見たときはたちの悪い悪戯か嫌がらせかと逆上しましたが、
田舎でおじいちゃんおばあちゃんしか住んでない様な環境で
そんな悪さをする人間はいません。犯人が分からず数日悶々としていました。
ところが、割とあっさり犯人が判明しました。それは野鳥です。
ムクドリなのかなんなのか、鳥の種類に詳しくないのでわかりませんが、
家の中から畑を眺めていたら野鳥がすうっと畑に降り立ち、
ちょこちょこ歩いては残った葉っぱを食いちぎったり苗を
掘っているのかつついているのか何やらオイタしていたのです。
悪さをする人間はいないけど鳥はいたのか、と納得しました。
それから近所のプロの農家の方の自家用の畑を注意して観察してみると、
そういう鳥が芽に近寄れないように竹の笹の葉っぱ部分が取れてしまった
細かい枝だけになった部分をチクチクした方を外に向けて苗の上にかぶせていました。
なるほど確かにあれだと鳥が中に入れません。
農家のおじいちゃんおばあちゃんの知恵に感服し、
それ以後はトマトやキュウリを作るときも
いくらかアドバイスを貰ってから作るようにしました。
初えんどう豆作りは思わぬ天敵野鳥の前に完敗でしたが、
おかげでその後の野菜作りで注意すべきいろんなことを知ることができました。
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