イタリア料理などでよく食べるズッキーニがとても好きなので、
一度栽培してみようと、昨春、苗を買ってきました。
品種はごく普通の濃緑色の細長いタイプのグリーントスカ。
地植えのスペースがなかったので、鉢植えにしました。
事前に栽培方法を調べてから購入すればよかったのですが、
逆になってしまい、植えてから調べてみると、少々厄介なことがわかりました。
ズッキーニには雄花と雌花があるそうで、
人工授粉をしてあげないと結実しないようなのです。
しかし、そのやり方を見ると意外と簡単そうで、綿棒で雄花の花粉をこすり取って、
雌花につければよいだけなので、これなら何とかできるでしょうと安心したのですが、
実際にはそう簡単ではありませんでした。
というのは、我が家が購入した苗はたった一株。育ててみると、
雄花と雌花はなかなか同時に咲いてくれないことがわかりました。
しかも、ズッキーニの開花時間は大変短く、
朝咲いても、午前10時すぎぐらいにはもうしぼんできてしまうのです。
前日の夕方からつぼみをチェックして、そろそろ明日はチャンスかも、
など心づもりをするのですが、めったにない、雄花雌花の両方が開花した日に、
朝から外出の用がはいったりと、花と人間のスケジュール合わせにも手こずってしまいました。
そんなこんなで苦労しましたが、ついに受粉に成功しました。
結実したものは、日々実が大きくなり、立派な形に成長します。
あっという間に、お店で売ってるような立派なズッキーニになりました。
初収穫は大変嬉しく、イタリア料理にしてワインでいただきました。
その後、雄花が咲いたときに花粉を採取しておいて、
数日後に咲いた雌花につけるという方法も試しましたが、
なかなかうまく受粉させることはできませんでした。
しかし、受粉不成功なものも、中には形はいびつではありますが、
小さなズッキーニになってくれるものもあり、そ
れもその都度いただきました。おいしかったです。
結局、あまり成績の良い栽培はできませんでしたが、
その過程は日々とても楽しいものでした。
今年は、昨年の失敗を生かして、もう一度チャレンジしてみようと思います。
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