日本は昔、「野菜を生で食べる」と言う習慣がありませんでした。
これは、肥料として人糞や、人尿、未完熟堆肥などを利用してきたためです。
アメリカや、ヨーロッパは肉を中心として生活をしてきたため、
早くより、生野菜の重要さに気付き、サラダなどとして食べてきたようです。
このように、野菜というのは、その地域の食文化にも大きく影響を与え、
徐々に好まれるようになりました。また、原産地を中心として広まった野菜は、
その野菜を使った独特の食文化も生み出しました。
■品種改良によって、日本でも広まった野菜
サラダ、漬物、煮物、さまざまな活用法のあるダイコンは、
地中海沿岸地域を原産とする野菜です。この時は肥大したいわゆる
「ダイコン」ではなかったものの、その後、中国に渡って現在のダイコンの形となりました。
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日本に渡ったのは、10世紀頃と言われていますが、
それ以降、日本ではさまざまな地域で、ダイコンの品種改良が進みました。
こうして、日本でもダイコンが一般的な野菜として食卓に取り入れられるようになったのです。
また、ほうれん草にも同じ事が言えます。
ほうれん草はもともと、東洋のものと、西洋のものの2種類があったようですが、
明治時代に西洋ほうれん草が導入されたことで、広まったそうです。
元々の東洋のほうれん草は、春?夏の栽培が不可能とされてましたが、
西洋との交雑種とすることで、1年中食べれるようになり、
徐々に、日本に根強い人気が生まれていったようです。
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