野菜の原産地を知ると栽培のヒントになる

野菜の図鑑などを見てみると、「原産地」が書き込まれていると思いますが、
この原産地というのは、具体的にどういった土地であると原産とされるのでしょうか?

■原産地というのは、どういった土地のこと?

植物学的に考えると、原産地となるのは、その野菜の祖先となる、
種類の野菜が自生していた場所、地域となります。

例えば、ブロッコリーや、キャベツなどは地中海沿岸地域が原産です。
これは、ブロッコリー、キャベツの祖先である現在のケールに近い野生種が、
地中海沿岸地域に自生していたと考えることが出来ます。

その後、原産地とは違う場所で品種改良がされ、作出されたのが、
私たちの食卓でも一般的とされる、キャベツやブロッコリーです。

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現在の野菜は、非常に古くより改良されてきたものがほとんどのため、
原種となる元々の野生種というのは、あまり分かっていないのです。

しかし、旧ソ連のバビロフ氏という植物学者は、たくさんの植物の調査をし、
「作物の8大中心地」というのを提唱しました。

この提唱により、比較的、同じような場所を原産とする野菜が多い事が分かったのです。
やはり、野菜の育ちやすい場所であるというのは、絶対条件なのでしょうね。

現在、図鑑などに書かれている原産地というのは、その野菜が、
そこで作られたという意味ではなく、そこをルーツとする野菜ということになります。

長い年月をかけて品種改良の進んだ今、なかなか不明な野菜も多いですが、
原産地に由来した特性を持つ野菜も多く見られるので、
栽培のヒントにもなりそうですね

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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