野菜の原産地は、1951年、旧ソ連の植物学者により提唱されました。
この提唱は「作物の八大中心地」とされ、8つの地域に分けた
原産地を見ることが出来ます。
■バビロフ氏による野菜の原産地
1.南アメリカ
ジャガイモ、唐辛子、落花生、イチゴ、パイナップル、トマトなど
2.南部メキシコ・中央アメリカ
インゲンマメ、カボチャ、サツマイモ、トウモロコシなど
3.アメリカ東部
オクラなど
4.地中海沿岸地域
アスパラガス、キャベツ、レタス、エンドウマメなど
5.中近東
大麦、パン小麦、ニンジンなど
6.中央アジア
ほうれん草、タマネギ、ソラマメなど
7.インド・マレーシア中心地
サトウキビ、バナナ、里芋、ゴマ、キュウリ、ナスなど
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8.中国
あずき、モモ、ハクサイ、大豆、ソバなど
このように見ていくと、色々な事が分かります。
まず、夏野菜として知られるトマトの原産地はペルー周辺とされています。
ジャガイモや、ピーマンなどもこの地域が原産とされています。
しかし、同じナス科でもナスはインドを原産とします。
これは、大陸移動説により、大陸が分裂されたのではないか?
といった事も言われていて、とても面白いです。
原産地の地図を見ると、その特性とは違った意外な地域を原産地とする
野菜もあったりと、非常に興味深いものです。
この作物の八大中心地は覚えておかなければいけないものではありませんが、
こういった野菜のルーツを知っておくと、更に野菜への理解が深まり、
家庭菜園を楽しめるのではないでしょうか?
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