家庭菜園での連作障害を考えると
エンドウ、スイカ、ナスのように
6?7年も間隔をあけて栽培しなければならないものもあり、
小面積の家庭菜園ではたちまち野菜が作れなくなってしまいます。
家庭菜園のせまい畑ではとても無理!!
ひろい土地がなければ・・・
とめげてしまいがちです。
しかし、せまい畑はせまい畑なりに工夫をすれば
連作障害を防ぎつつ、家庭菜園で野菜を作る楽しさを味わうこともできます。
ここでは家庭菜園での連作障害を防ぐのに
効果的な方法をご紹介します。
せまい畑だからとあきらめずに対策を練っていきましょう。
○接木苗(つぎきなえ)を使う
接木苗とは、病害に強い種類を台木として、
それに普通に栽培される苗を接いだものです。
一般の苗よりもちょっと値段が高くなりますが、
少しでも連作障害が出ないようにするためには、
接ぎ木苗を使うのが一番です。
家庭菜園に接木ではない苗を植えて、
うまく育たないところでは
一度接木苗を試してみてはどうでしょうか?
○耐病性の品種を利用する
タキイ種苗やサカタのタネなど各種苗メーカーからは
どんどん新しい品種が発売されています。
その中で病気に強い品種を選んで、
家庭菜園に植えることで連作障害の対策になります。
○コンパニオンプランツを植える
コンパニオンプランツを一緒に植えることで
連作障害による被害が少なくなることが実証されてきています。
例えばナスとチャイブを一緒に植えると
青枯病を軽減したりすることができます。
コンパニオンプランツについてはこちらをご覧ください。
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○土壌消毒
連作障害の原因が土壌伝染する病気の場合、
土壌を消毒すれば障害を避けることができます。
農家の方は薬剤を使用して土壌消毒されるようですが、
せっかくの家庭菜園ですから、
転地返しをおこなうなど
太陽熱を利用した土壌消毒をおこないましょう。
○家庭菜園を4つの区画にわけ輪作をおこなう
区画わけできるほどの広さのある家庭菜園を
お持ちの方は畑を4分割して、
順番に作物を入れ替えていくように輪作をするといいでしょう。
ナス科(トマト、ピーマン、ナス、ジャガイモ)
ウリ科(キュウリ、スイカ、ゴーヤー、トウガン)
マメ科(枝豆、インゲン、エンドウ)
その他野菜
というように、
一年ごとに回転させ
家庭菜園に順番に作付けしていけば、
3年間は土を休ませることができるので
連作障害が出にくくなります。
○堆肥・腐葉土などの有機物を入れる
土が本来もつ分解能力を高め、
土に力をつけることは家庭菜園での野菜作りや
ガーデニングにおいての基本となりますが、
連作障害についても堆肥・腐葉土を入れることは
とても効果を発揮します。
土壌中に微生物のえさとして適度の有機物を入れ、
多様な生物が生育・生息しするような生態系を作り、
単一の病害虫が大発生する状態を防ぐといいでしょう。
しかし、未熟な堆肥を家庭菜園に入れることは、
野菜の根傷みや病害虫の発生原因となり好ましくありません。
牛糞などの動物性の堆肥よりも、
バーク堆肥などの植物性の堆肥を
入れることをおすすめします。
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