カブ
かぶはアフガニスタンあたりか、これに地中海沿岸の南ヨーロッパを加えた地域が原産地と言われています。
ヨーロッパで紀元前から栽培され、今では世界中の温帯地方で広く栽培されています。
日本には、弥生時代に大陸から伝わったといわれています。
確かなのは「日本書紀」に持統天皇の7年(西暦693年)に
五穀(主食)を補う作物として栽培を奨励するおふれを出したと
記されているのが最初です。
日本では、このように古くから土着して多くの地方品種が成立し、
世界的にみても品種発達の重要な中心地となっています。
長野県の野沢温泉を中心に信越地方で栽培されている野沢菜は、実はかぶの一種です。
200年ほど前、野沢村の健命寺の住職が天王寺かぶの種を持ち帰って、
畑にまいたのがはじまりといわれています。
春の七草に数えられている「すずな」はかぶのことです。
「すずしろ」はだいこんです。
よく並んで語られ、だいこんに似ていることから、
その仲間と思われがちですが、
かぶは同じアブラナ科でもはくさい、こまつななどと祖先を共にする野菜です。
カブは主に根を食用とします。
聖護院かぶらは、薄く切って糠漬け、千枚漬け、酸茎などの漬物などに加工されます。
日本全国で約80種あり、大阪の天王寺かぶ、
京都の聖護院かぶなど地名がついています。
大きさで大かぶ、中かぶ、小かぶ。色から白かぶ、赤かぶに分類されます。
昔は、根よりも葉が重視されていました。
カブの根と葉の栄養成分は大きく違い、根は淡色野菜でビタミンCを多く含み、
胸やけや食べ過ぎに整腸効果のある、アミラーゼが含まれます。
葉は緑葉色野菜で、カロチン、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、
食物繊維などを含んでおり、ガン予防などの効果があります。
野菜名
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科名
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原産地
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カブ
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アブラナ科
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地中海沿岸地域
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学名
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英名
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和名
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Brassica rapa
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Turnip
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蕪 かぶら
かぶらな すずな |
種まき時期
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定植時期
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収穫時期
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8月下旬?
9月下旬 |
10月?
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種子の光反応
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土壌適応性
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好光性種子
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スポンサーリンク 土壌適応性は広い
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発芽温度
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最低温度
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発芽適温
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最高温度
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8℃
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15?20℃
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30℃
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生育温度
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最低温度
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生育適温
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最高温度
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10℃
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15?20℃
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25℃
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うね幅
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条数
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株間
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15?30cm
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10a当たりの
定植本数 |
10a当たりの
播種量 |
20ml当たりの
種子粒数 |
40000?50000
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0.6?1?
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4000?8000
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