ナスは、中国から日本に渡来したものですが、
原産地はインド東部といわれています。
ここからミャンマー等を経て中国に入り、
今から1500年前には中国で
かなり広くナス栽培されていました。
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日本には、天平勝宝2年(750年)の
正倉院文書に
茄子の言葉が出てきますので、
このころ伝わったものと思われます。
茄子と書いて「なす」と呼ぶのは「為す」、
すなわち「よくなる」という意味があるようです。
ナスの栄養分は他に比べて
特に優れているというものはありません。
味、香りもそうですが、このことがかえって
どんな料理にも使えるというメリットがあります。
ナスは「焼いて良し、煮て良し、漬けて良し」
中華料理、西洋料理、
日本料理すべてに使われています。
なすに含まれているカリウムは、
ぬか漬けにすると成分が
倍の400mg/100gにもなります。
カリウムは塩分(ナトリウム)を
調整して血圧を下げる効果があります。
しかし、漬物は塩分も多くなるので
食べすぎに注意して下さい。
なすの育て方のポイント
なすは果菜類の中では
一番作りやすいものです。
一度は家庭菜園栽培に
挑戦してみましょう。
ナスの苗を購入する場合は、
節間がつまってがっしりし、
蕾のあるナス苗を選びましょう。
ナスはトマトと同様に寒さに弱いので、
関東地方では5月の連休に
苗を植えるのがよいでしょう。
ナスは連作を嫌うので、
毎年同じ所に作ってはいけません。
なすは、樹が横に大きく広がるので、
ナスの栽培株数は、1平方メートルあたり1-2株、
普通サイズのプランターでは1株にします。
ナスの主枝の8-9節目に1番果がつきます。
その下から出る強い枝3本を残し、
ほかの枝は取り、主枝とともに4本伸ばします。
本支柱を立て、枝を2本ずつ左右に振り分け、誘引します。
ナスはほっておくとわき芽が
いっぱい出てボサボサになるので、
ナスの枝の脇から出る芽は
早めに取り、風通しを良くしましょう。
ナスの2番果が肥大を始めることから
追肥を始め、生育状態を見て少量づつ、
何回にも分けて与えるようにし、
コンスタントに肥料を効かせます。
また、畝の水分を安定させるために
敷きわら・水やりをします。
昔から「なすは水でつくる」というように、
乾燥させるとなすの色艶が悪くなります。
畝の水分安定に努め、
追肥は液肥を潅水代わりに与えるようにすると、
良品質のなすが収穫できます。
野菜名 |
科名 |
原産地 |
ナス |
ナス科 |
インド東部 |
学名 |
英名 |
和名 |
Sslsnum melongena |
eggplant |
茄子 |
種まき時期 |
定植時期 |
収穫時期 |
2月中旬- |
4月下旬- |
6月下旬- |
種子の光反応 |
土壌適応性 |
|
暗発芽種子 スポンサーリンク |
有機質に富んだ壌土 |
|
発芽温度 |
||
最低温度 |
発芽適温 |
最高温度 |
15 |
25-35 |
40 |
生育温度 |
||
最低温度 |
生育適温 |
最高温度 |
7-8 |
昼間23-28 |
40 |
うね幅 |
条数 |
株間 |
180 |
1 |
50-60 |
10a当たりの |
10a当たりの |
20ml当たりの |
900 |
60ml |
2000-2400 |
花芽分化 |
||
播種後30日前後、子葉展開後18日ぐらいで、本葉3枚が展開し、本葉8-9枚分化ころに花芽分化し第一花をつける。両全花で自家受精。 |
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