アブラナ属の菜類には、グループがあり、その1つにツケナというのがあります。
これは、在来のカブより分化したとされるもので、コマツナがこれに属します。
コマツナという名前は、現在の東京都江戸川区になる小松川周辺にて、
江戸時代の特産品として広まったからだとされています。
スーパーなどで手に入れることの出来るコマツナは、葉が円形をしていて、
肉厚があり、濃い緑をした品種かと思いますが、大崎菜や、茎立菜、
武州寒菜、女池菜などの在来品種も多く出回っています。
特にお勧めの品種は、なかまち、楽天、おそめ、きよすみなどとなりますので、
参考にしてみてください。
冬はどうしても青物が少なくなってしまいますが、コマツナの種まきの適期は、
10月を過ぎても大丈夫です。温暖地であれば、約2ヶ月ほどで収穫できるので、
10月下旬より育てはじめれば、元旦頃に収穫することが出来ます。
寒い地域では、トンネル栽培が必須となりますが、保温さえすれば、
関東などの地域と同様に育てることが出来ます。
寒い時期に品質の良いコマツナを収穫するには、水持ちが良く、
通気性の良い、豊かな土壌を作ることが先決です。
植え付け前までに、前作を綺麗に処理して、石灰をまいて良く耕します。
元肥には、完熟堆肥、油粕、化成肥料などを施し、なるべく早めの段階で、
土壌を完成させておくのがポイントです。
種まきは通常、鍬幅の蒔き溝作ってばらまきしていきますが、
狭いスペースでコマツナを栽培する場合は、ベッドを作り、条まきとします。
発芽後は、混み合っているところを間引きするようにし、溝の片側に、
肥料を追肥して、土に混ぜておきます。
秋ごろは、アオムシ・アブラムシ・コナガなどの害虫の被害に遭いやすいので、
ネットやべたがけ資材などを使って、防除しましょう。
コマツナはプランター栽培でも育てることが出来ます。
長方形のプランターに2列まきにしていき、育てていきます。
収穫は、外側の葉より摘みとるようにして収穫することで、
長い期間、収穫を楽しむことが出来ます。
株ごと引きぬいてしまうと、その場で収穫が終わってしまうので注意しましょう。
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