サツマイモは、やせ地でも栽培できる作物です。しかし、窒素分が多くなりすぎると、
茎葉ばかりが育ち、イモが太らないツルボケの状態になります。
特に、前作も野菜を育て充分に肥料のある場所では、無肥料で育てるのがポイントです。
その場合は、生育の状態を充分に観察してください。
葉の色が薄くて成長が悪い時は、窒素分、カリ分を増やす追肥を行います。
イモの肥大には、特にカリ分が必要不可欠です。
ツルボケも、このカリ分があることで、予防することができます。
畑で育てると、ある程度の面積の必要となるサツマイモですが、
今は、「袋栽培」と呼ばれる省スペースでもできる栽培方法があります。
50リットルほどの麻袋に、用土、酒粕30グラム、草木灰50グラムを入れて植え付けます。
水やりは、表面が白く乾いた頃にのみ行う方法です。
サツマイモは、低温に弱いため、霜のおりる時期までには、
収穫を済ませます。収穫後よりも、2?3週間貯蔵した方が、
甘味が増しますので、貯蔵するのが一般的です。
サツマイモの貯蔵適温は13度、湿気の多い環境がベストです。
まずは、半日干して乾燥させてから、新聞紙にくるんで、
発泡スチロール製の箱に入れましょう。
大量のサツマイモの貯蔵は、土に埋める方法がお勧めです。
つるを付けたままのイモをそのまま入れ、ワラなどを敷きます。
雪の降る地域では、ここに雪がかからないように、雪かきの作業も行います。
土の中に貯蔵したものは、翌年の春までそのままにします。
途中で掘り起こしたら、もう埋め戻しはできないものです。
スポンサーリンク
コメント