もともと、そのあたりに自生していたとされる野生のいちごは、
石器時代の頃から食べられていたと言われ、非常に歴史が古いです。
しかし、今のような、さまざまないちごの品種が出始めたのは、
まだまだ最近である18世紀になってからのこと。
チリを原産とする、チリイチゴと、北アメリカを原産とするバージニアイチゴ
この2種類の交雑より、生まれたと言われています。
見た目はあまり良くないとされますが、大粒のチリイチゴ、
小粒ではあるものの、とても美味しいと言われる、バージニアイチゴ、
この2つがあったからこそ、今の「とちおとめ」や「あまおう」が生まれたのです。
そんないちごの実は、「いちご」そのものではなく、いちごの表面にある、
ツブツブとしたゴマのような粒のことです。
そのゴマのような粒の中には、更に種が入っています。
私たちが普段、実だと思っている「いちご」の部分は、子房を支える、
花托(かたく)と呼ばれる部分が大きくなったものです。
ナスや、トマト、スイカの実の中に種があるように、いちごもまた、
同じように実の中に種が入っていますが、実の小さいいちごは、
種を取り出す必要がないため、このような形になったとされています。
また、いちごを育てたことのある人はわかると思いますが、
種ではなく、苗、ランナーと呼ばれるつるで増やしていくものですので、
そういった意味でも、種を取り出すことがないと言われているのです。
露地栽培では、初夏頃になると、たくさんのいちごが実ります。
子供から大人まで、人気のフルーツとなりますので、是非、家庭菜園に取り入れてみてくださいね。
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