日本には、約80品種ものカブがあります。
その歴史はとても古く、北海道から、九州まで、さまざまな地域で、
地方品種があります。
■東洋種と西洋種
日本のカブは、大きく分けて東洋種、西洋種があります。
西洋種は東洋種と比べると、種子が小さいのが特徴です。
また、東洋種は西洋種と比べると、立ち性で毛がなく、とう立ちしやすいと言われます。
・東洋種と西洋種の調べ方
種皮を薄く切り、水に浸します。
表皮細胞が水疱になれば、東洋種、ならないものが西洋種です。
西日本には、東洋種、東日本には西洋種が多く分布しています。
この中間となる部分では、東洋種と西洋種の中間種も見られ、
「カブラライン」とも言われています。
■主な地方品種
・津田カブ
島根県松江市の津田にて多く栽培されているカブで、
勾玉のような形の珍しいカブです。
・聖護院カブ
京都府京都市の聖護院付近を原産とするカブです。
根は丸く、4キロほどの大きなものも、収穫できます。
・天王寺かぶ
大阪府大阪市の天王寺付近で作られていたカブです。
今は、カブの栽培があるの?と思うほどの都会ですが、
扁平の中カブとして知られています。
・飛騨紅カブ
新潟県飛騨地方の特産品です。
根は地下部まで赤いのが特徴で、扁平の丸型をしています。
・温海カブ
新潟県鶴岡市の山間部で作られた、赤カブです。
伝統的な焼畑農業の方法で作られます。
・万木カブ
滋賀県安曇川町を中心に栽培されているカブで、秋まき用です。
・寄居カブ
新潟県新潟市寄居にて栽培されているカブです。
葉カブとしても良く使われるカブで、お浸しに向いています。
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