ホウレンソウの栽培特性|酸性土壌を嫌う

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ほうれんそうの原産地はコーカサスからイランにかけての西アジアで、
江戸時代初期に渡来し、唐菜、赤根菜と呼ばれて各地に広まりました。
ホウレンソウの根の部分の赤みが強い東洋種、葉の切れ込みが少ない西洋種があります。

ホウレンソウは栄養価が高く、特にカロチン、ビタミンC、鉄を豊富に含んでいるので
緑黄色野菜の代表的存在です。

ホウレンソウの根の赤い部分には、骨の形成にかかわるマンガンが多く含んでいるので
捨てないで下さい。

最近はホウレンソウの東洋種と西洋種の一代雑種がつくられて
一年中栽培されるようになり、
調理の用途が広がりましたが、
ホウレンソウの旬である秋冬どり栽培は、
1年でもっとも作りやすい作型です。

ホウレンソウの土壌への適応性は比較的広く、
それほど土の種類は選びませんが、
耕土が深く、排水の良い肥沃な土地が最適です。

また、ホウレンソウは酸性の土を嫌いますので、
石灰により中和させてから栽培します。

土の酸性がひどくなると、ホウレンソウは本葉がでるかでないうちに赤く枯れて、
引抜いてみると、根の伸びが1?2cmぐらいで止まっています。

また、ホウレンソウの根の活力が弱くなり、葉が黄色になって、
いくら肥してもホウレンソウの生育が回復してこなくなります。
特に、雑草のスギナが生えている畑 は酸性が強いので注意しましょう。

野菜名

科名

原産地

ホウレンソウ

アカザ科

西アジア
コーカサス地方

学名

英名

和名

Spinacia oleracea

spinach

菠薐草、法蓮草

種まき時期

定植時期

収穫時期

8月下旬?
10月下旬

 

10月?

土壌適応性

土壌適応性は比較的広い
酸性土壌にとても弱い
pH5.2以下ではほとんど育たない

発芽温度

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最低温度

発芽適温

最高温度

4℃

15?22℃

35℃

生育温度

最低温度

生育適温

最高温度

4℃

10?20℃

25℃

うね幅

条数

株間

110?140cm

4?6

4?6cm

10a当たりの
定植本数

10a当たりの
播種量

1dl当たりの
種子粒数

70000?
150000

丸種 4000?6000
針種 2500?4000

丸種 6?8L
針種 10?15L

花芽分化

花芽の形成は低温・長日で誘起する。 
東洋種は日長に敏感で、とう立ちが早い。 
西洋種は日長に鈍感でとう立ちが遅い。

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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