オクラはとても歴史の古い野菜です。その原産地はアフリカの北東部で、エジプトでは紀元前2世紀からすでに栽培されていたといわれています。
オクラには独特のぬめりがあり他の野菜とともに、舌ざわりや歯ざわりを楽しむために利用されたりします。
オクラなどこれらの野菜は健康志向や食生活の多様化から見直され、また、栄養的にも優れていて、消費も増加傾向にあります。
独特の粘り気が良いと評判のオクラの花は、クリーム色のハイビスカスのような花を咲かせるアオイ科の植物です。
マンションのベランダなどでもプランターで育てることが出来、家庭菜園をはじめたばかりの人でも、簡単に育てることが出来るため、近年、とても人気の野菜です。
オクラには、一般的な緑色の細長い品種だけではなく、丸い形をしたオクラや、赤紫色のオクラなどいろいろな品種があります。
それぞれの花も楽しむことが出来ますので、ご家庭で栽培してみてはいかがでしょうか?
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オクラの生育適温
オクラを育てる場合に適した環境になりますが、発芽をする際には、大体25℃‐30℃ほど、生育の適温は28℃‐30℃と、暑い季節を好みますので、夏になると、驚くほど生長します。
オクラの種は皮が硬く水を吸いにくいので、種を一晩水につけてから播くほうがオクラは早く発芽します。
オクラは早い時期に種を播くと低温のために発芽しなかったり、発芽しても晩霜や強風にあたって枯れてしまうことがあります。
オクラの種まきの好ましい時期は、5月中下旬-6月上旬です。
ポット苗から移植する場合は、5月下旬‐6月頃がベストです。
オクラの苗を購入して植える場合も風よけなどして、強風や低温、晩霜に注意しましょう。
ポットに2,3本生えているオクラの苗はそのまま定植しましょう。
1本1本わけると根を傷めて枯れてしまうことが多いですが、オクラ栽培に慣れてきたら挑戦してみるのも面白いです。
品種はいろいろとあり、赤いオクラや沖縄の島オクラなどもあります。
私はグリーンファイブがお気に入りです。
オクラの種のまき方
種を直播きする場合
幅60センチのうねに大体30センチおきほどに直径5センチのくぼみを作り、ひとつのくぼみに対し、4-5粒ずつ播いていきます。
ポット苗で植え付けする場合
30センチごとに1ポットずつ植えつけていきます。
プランターで栽培する場合
プランターにて栽培をする場合には、長方形(幅60センチ程)のプランター、または、直径30センチほどの鉢と、培養土を用意します。
間隔を適度にあけながら2箇所ほどくぼみを作り、1箇所につき、4‐5粒ずつ種を播いていきます。
60センチ程度のプランターに苗を植える場合2株植えられます。
鉢を使って栽培する場合
直径30センチほどの鉢をご用意ください。
鉢の真ん中に1箇所くぼみを作り、同じようにして蒔きます。
ポット苗を植える場合にも、同じ間隔で植えこんでいきます。
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オクラの手入れ
オクラの発芽後、1つのくぼみごとに3株程度になるように間引きした後は、そのまま育てていきます。
茎の節に1つずつ花を咲かせるオクラは、それから、約1週間-10日ほどで食べごろを迎えます。開花後は良く観察し、実の部分が7-8センチになったら、ハサミで収穫します。
最初の1個、2個を収穫した後は、追肥をして、以後、15日に1度くらいのペースで追肥をしていくと良いでしょう。
肥料のあげ過ぎは、生育が旺盛となり、実の部分が硬くなってしまいますので、あげすぎないように注意が必要です。
オクラは高温性で、生育適温は28℃―30℃で、夜でも20‐23度の環境が適しています。
気温が10度以下になってしまうと、生育が止まってしまうので、寒すぎる環境は避けなければいけません。
実を収穫した際には、その近くの葉も切り落とすことを忘れずに、どんどん上に伸びていくように、手入れをしてあげます。
8月は、台風や夕立など風の影響より倒れやすくなりますので、支柱を使って、倒れないように支えてあげる必要があります。
夏から秋の終わり頃までも収穫出来るという魅力があるのがオクラです。
オクラの害虫対策
生育初期の葉がまだ小さくて柔らかい時期、その頃が、害虫が1番発生しやすい時期となります。その時期は、特に害虫へ注意し、オクラを守ってあげましょう。
良くオクラの害虫としてつくのは、アブラムシです。
アブラムシは、オクラの葉の裏に付きやすいですので、観察の際は、葉の裏側も見るように心がけましょう。
アブラムシを見つけた場合は、ティッシュペーパーなどで、取り除いてあげてください。
また、ハマキガの仲間の幼虫であるハマキムシにも注意です。
自分で出す粘液で葉を丸め、その中に住み着きます。
葉を食害されてしまいますので、丸まっている葉っぱがあった場合には、良く観察し、ハマキムシがいた場合には、葉っぱごと切り落としてください。
オクラの育て方のまとめ
発芽率を高めるために、丸1日水に付けておくこと
オクラの種は、硬実種子と呼ばれる皮の硬い種です。
そのため、水も含みにくく発芽が揃いにくい性質となりますから、種をまく前日に、水に付けてからまくようにします。
また、オクラの種の発芽適温は25℃-30℃と高いので、直播きする際は、充分に気温の上がった時期に行うようにしてください。
収穫の適期は、オクラの長さを目安とする
収穫はだいたい、開花後1週間ほどしてから、実の長さが、約7センチとなった頃に行います。
しかし、オクラは1日に実の長さが1センチ生長することもあるので、収穫の適期を逃さないよう、毎日チェックすることが必須です。
五角形のオクラの場合は特に、大きくなると種ができ、固く食べられなくなってしまいますので、早め早めの収穫が肝心です。
丸オクラは少々取り遅れても問題なく食べることができるので、忙しく、毎日は家庭菜園に行けない場合は丸オクラを育てるのが良いでしょう。
収穫は葉を摘み取りながら行うと、長く収穫ができる
摘葉は、ツルボケの修正にも役立つ作業です。
オクラの果実収穫後は、すぐ下にある葉も一緒に摘み取ると、良い果実がどんどん実るようになります。
目安としては、果実が実る節より下に葉がないことが理想となります。
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