土作りをする上で重要な堆肥の効果には、どんなものがあるのでしょうか?
下記にそのポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
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堆肥を与えた土への効果
1土をフカフカにする
堆肥を土に入れるとその分、土が軽くなりの中に隙間ができます。さらに堆肥に含まれる成分自体にも隙間があります。その結果、土がふかふかになり、土壌有機物が増えるので、通気性、保水性、排水性が良くなります。また有機物が分解されると腐食ができ、これが土の粒子をくっつけて土の団粒化が進みます。 土が団粒化すると土の粒の間にも隙間ができるためさらに通気性、保水性、排水性が良くなります。
2土の保肥力を高める
物性の堆肥に含まれる成分には養分を吸着する力があります。土の団粒化が進みます。団粒構造になると、肥料分を蓄える力が高まり、肥料焼けや、肥料が流れだす心配が回避できます。また堆肥の有機物が分解されてできる腐食には肥料分を吸着する働きがあります。そのため堆肥を入れ続けると土の保肥力が上がります
3土の中の生物の種類と量を増加する
堆肥の有機物が土の中の生物の餌となるだけでなく、堆肥自体にも微生物が付いているため土壌微生物や土壌動物の種類と量が増加します。さまざまな微生物が増え、有害な微生物を抑制するはたらきのある、有用微生物が増えます。またお互いが影響し合うことで特定の微生物や生物が異常繁殖することが減り病害虫の被害が出にくくなります。
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4微量要素と三要素を供給する
堆肥には植物の生育に不可欠な微量要素と三要素も含まれています。そのため、堆肥に含まれている、カリウム・リン・マグネシウム・カルシウムはもちろん、微量要素である、ホウ素や、マンガンなども肥料成分となり、野菜へ供給されます。また、微量要素や、リン酸(P)を吸収しやすい土になります。ただし、含まれる三要素は基本的に化学肥料ほど多くありません。ちなみに堆肥と肥料とはその役割が異なっています。堆肥の役割は土を植物の生育に適した状態に改善することで間接的に植物の生育を助けます。一方肥料は植物に吸収され生育に直接影響します。
堆肥を与えると、大まかではありますが、以上のような効果が得られます。
良い土作りは、野菜の生長・収穫はもちろん、品質にも大きく関わるので、
しっかりと頭に入れておいてください。
何故、有機物を補給しなければならないのか?
本来は、太陽のエネルギーによって有機物が作られ、
枯葉、落ち葉などが分解されることで、団粒構造となる土ですが、
畑では、こういったサイクルが収穫によって成り立たなくなります。
そのため、家庭菜園をする畑では、私たちが有機物を補給してあげ、
野菜の生長をサポートしてあげることが必須です。
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