私の母は、自分で花や野菜を育てるのが趣味です。
私が小さい頃から、我が家の食卓には、
母が育てた美味しい旬の野菜が並んでいました。
どれも、基本的に無農薬有機栽培のものばかりです。
母の作る野菜は甘くて美味しいなと思いつつ、私が手伝うのは収穫の時くらいです。
ところが、母が腰を悪くしてしまい、
休日に私が実家に泊りがけで出かけて畑を手伝うことになりました。
そこで、母が家族に美味しくて安心安全な野菜を食べてもらうために、
毎日手間暇かけてくれているんだということを思い知りました。
一番驚いたのは、白菜の手入れです。
母のくれる白菜は、外側は比較的虫が巣食っていますが、内側は比較的きれいです。
虫がいたとしても、きれいに洗って加熱すれば問題ないし、
内側はそれほど虫の被害にあっていないのでサラダ用に使っていました。
しかし、白菜の内側がきれいなのは、母が毎日手入れをしているからだったのです。
白菜は、ある程度大きくなると、
紐で葉っぱが外にいかないように紐で巻いてあるのですが、
その紐をまずはほどきます。
それから、割り箸を使って、白菜の葉っぱの表面や内側に
虫がいる虫をつまみ出し殺虫するのです。
白菜は、簡単にめくれる部分だけめくって虫を探しますが、
たいていどの白菜にも虫がくっついています。
虫を取ったら、生姜や唐辛子などの食べられる成分でできた害虫駆除剤を
ふきつけて白菜を閉じて紐を巻きます。
母曰く、優しい成分でできた害虫駆除剤じゃあまり効果がないそうですが、
やらないよりはましなようです。
こうして、虫をつまみ出す作業を毎朝行って、
なんとか農薬を使わずにいられるのだと知りました。
それ以来、母の手間暇かけた美味しい野菜を食べる時に、
ますます感謝するようになりましたし、
時々は母の畑仕事を手伝うようになりました
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