ほうれん草は、非常に寒さに強い性質を持つ野菜です。
日本の辛い冬も乗り越えられる野菜ですが、その寒さへの強さは、
シベリアの寒地でも、栽培、収穫ができるほどだと言われます。
ほうれん草の生育適温は、10度?20度程度。0度以下、
氷点下を回ると、生育がストップします。しかし、マイナス10度くらいの、
気候であれば、生長は止まるものの、寒害は受けません。
ほうれん草を、日本の家庭菜園で育てる場合は、秋まきが適します。
大体、9月?10月頃に種をまき、秋?冬に掛けて収穫を行います。
低温期は、じっくりと、時間を掛けて育つので、ほうれん草の持つ、
ビタミンCなどの栄養素の高い状態で収穫ができます。
また、味自体も、非常に甘く、美味しいほうれん草が出来上がります。
では、何故、ほうれん草は寒さに晒すと甘くなるのでしょうか?
これは、寒さにさらされたほうれん草が、ほうれん草体内にある、
水分量を自ら減らし、寒害、凍害が起きないように体内の糖度を高め、
寒さから自分の体を守る、防御機能が備わっているからです。
この理屈は、車の不凍液と同じです。濃度を高めることにより、
凍らないようにすることができるのです。
このようにして育てられた、甘みのあるほうれん草のことを、
「寒締めほうれん草」とも呼びます。糖度だけではなく、
ビタミンCなどの栄養素も高くなるので、家庭菜園向きです。
この時期のほうれん草は、株が葉が広がり平坦になります。
これも、ほうれん草の防御機能の1つで、葉を地面に付けることで、
冷たい風から守っているんです。
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