メロンの原産地は、比較的、降水量の少ない中近東や東アフリカで、
今から約2000年ほど前より、栽培が開始されたとされています。
日本での歴史も古く、1番古いものでは、弥生時代の土器と一緒に、
種が出てきたことが分かっています。
しかし、その時代はまだシロウリやマクワウリに近い原種のもので、
今のメロンとは程遠いものが、栽培されていたようです。
日本で流通するネットメロンは、明治時代初期頃に日本に来ました。
温室栽培にてイギリスで発達したこのメロンは、育種も栽培法も見つかり、
徐々に本格的な栽培が始まっていったとされています。
世界各地で見られる畑の雑草となるメロンは、野生種に近く、
日本でも九州北部や瀬戸内海の島国に今も見られます。
その実は、小さいものですが、未熟なものはとても強い苦味があり、
食べられたものではありません。
ノーネットメロンの代表は、なんといってもプリンスメロンです。
マクワウリとネット型のメロンを掛けあわせてつくられたプリンスメロンは、
その名前の通り、メロンの王子様と呼ばれる味わいで、
当時の皇太子さまのご成婚にちなんでつくられたと言われています。
マクワウリには栽培しやすいというメリットがありますが、
私たちの食べている甘いメロンとは違い、糖度が低いのが欠点です。
逆にネットメロンは、糖度が高く美味しいメロンだと言えますが、
栽培は難しいとされていました。
プリンスメロンは、この2つの良いところを取ったメロンであり、
そのプリンスメロンのできる過程には、こんなエピソードがあったのです。
あまり知らない話かも知れませんが、こういった話を聞いて育てると、
より、メロンに愛着が持てますね。
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