キュウリの原産地は、ヒマラヤ山脈山麓地帯だと言われます。
日本でもキュウリは「胡瓜」と漢字で表記しますが、この「胡」という字は、
中国より西の地域を表す言葉です。
実際、インド北西あたりに行くと、キュウリのような野生のウリが、
自生していることも見られるようです。
約3000年前より栽培されていたというキュウリ、
数ある野菜の種類の中でも、特に歴史が古いと言えるでしょう。
日本へも、1000年頃にはキュウリが普及していて、薬用として使われていました。
■江戸時代のキュウリの扱い方
キュウリは、江戸時代まであまり多くの人には好まれていませんでした。
もともとのキュウリは、とても苦味があったためです。
また、キュウリの切り口は徳川家の三葉葵の紋に似ているため、
3日天下と呼ばれる明智光秀の家紋、桔梗にも似ているため、
武士の人は、なかなかキュウリを食べる習慣がなかったと言われています。
■明治時代頃になってからキュウリが野菜として認められるように
江戸時代には、さまざまな理由やその味より、敬遠されてたキュウリも、
明治時代になると、野菜として認められるようになりました。
この頃からは、漬物以外の食べ方なども進み、苦味もなくなっていたようです。
現在の日本の野菜事情では、キュウリの消費量は果菜類トップです。
お漬物に、サラダにと、さまざまな利用法が出てきたというのが、
理由の1つとも言えます。
また、野菜の中でも味に独特の苦味などがないものですので、
子供でも食べることが出来るのも、広く親しまれている理由です
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