本格的な冬を迎えると、家庭菜園は越冬野菜しかなくなってしまいます。
この時期は、空いている畑が必然的に多くなりますので、しっかりと管理を行い、
来年に向けて菜園の状態を良く保っておきましょう。
水はけが良い、通気性が良い、水持ちが良い、この3点は、
野菜の根を上手に育てるために、重要な土の条件となりますので、
このポイントを重視して、土の管理を行なっていきます。
土には、団粒構造と、単粒構造があります。
団粒構造とすると、孔隙率が高くなり、根を良く伸ばすことが出来ますが、
そのままの状態で野菜を育て続けると、次第に土は痩せて行きます。
痩せた土と良く表現すると思いますが、これが単粒構造です。
孔隙率が低い状態となるので、根の伸びが悪くなってしまうのです。
野菜の根を考えると、割と深いところまで土壌を良くする必要が出てきます。
深く耕していくと、作土層が20センチ以上にもなりますので、
これを目安として、土壌の改善をしていくと良いかと思います。
粗大有機物を入れる場合、畑起こしをする場合は、この寒い時期が適期です。
勿論、自分自身の管理の手があくということもありますが、掘り起こした下層の土を、
寒い外気に晒して風化させることができるからです。
こうすることにより、物理性が改善され、雑草が生えにくくなる効果、
病原菌、害虫の軽減にも役立ちます。
この作業の方法ですが、最初に前作の残りを全て綺麗にすることから始まります。
残りかすは勿論、残った株や茎、葉、根などを綺麗に処理した後、
堆肥などといった粗大有機物を全面に入れ、耕していきます。
深くまで土壌の改善をしたいという場合は、先に畑を起こしてから、
堆肥などを入れるという方法が良いかと思います。
耕した土はならす必要はなく、デコボコの状態のままにしておくと良いでしょう。
土壌の酸性度は、pH6.0?6.5ほどが理想となりますので、
冬の寒い時期に、土の酸性度も合わせて調べておくと良いかと思います。
酸性度の改良には、消石灰、砂質などを使うと良いかと思います。
尚、毎年無闇矢鱈に与えすぎるのは弊害を生じることがありますので、
充分注意してくださいね。
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