家庭菜園で大きなハクサイを作るコツは、結球までに、葉の枚数を確保し、株を充分に育てておくことが大切です。
見事なまでに大きく結球したハクサイは、その重みも感じられ、収穫に喜びを感じれることと思います。
今回はハクサイの種まきについて紹介します。
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ハクサイの種まき時期
ハクサイを上手に育てるには種まきを適期に行うことが重要です。
品種にもよりますが東海地方では8月下旬から9月中旬がハクサイの種まき時期です。
良く出来たハクサイというのは、1つに対して70-100枚の葉がつきますが、上記の時期を遅れてしまうと、充分な葉の枚数が付かないこともあり、球の肥大不良になってしまう可能性もあります。
早くまきすぎてしまえば、高温で発芽しにくくなりますし、高温下は、病害虫の被害にもあいやすくなります。
その結果、結球までに充分な葉の枚数を確保できなくなるので、早まきしないように、気をつける必要があります。
また、遅くまいてしまえば、結球前に気温の低下による、花芽の形成が行われてしまうので、これもまた気をつける必要があります。
ハクサイは、低温下(0-5℃ほど)になると、花芽が形成され、薄いイエローの菜の花のような可愛らしい花を咲かせます。
花芽の形成後は、栄養による生長が止まってしまうため、これ以降の結球は行われません。
ハクサイは、充分に育たなくても、低温に晒せば、花芽が形成されてしまう特徴がありますので、充分に結球が行われてから、花芽が形成されるようにしなければなりません。具体的には、種まきの適期を間違えないことです。
気温がじわじわと上がる春頃とは違い、秋はぐんぐん気温が低下しますから、
種まきの適期を逃さないように、充分に気を付けてください。
ハクサイの畑の準備、土つくり
2-3年はアブラナ科野菜を栽培してない場所で育てる
ハクサイは日当たり、水はけがよく2,3年ハクサイやキャベツなどのアブラナ科野菜を育てていない場所に作りましょう。
連続で白菜を栽培すると連作障害で病気が出やすくなります。
キャベツに起こりやすい根こぶ病も、同じアブラナ科の野菜、ハクサイに起こりやすい病気だと言えます。
キャベツ、ハクサイ以外のアブラナ科野菜も同様となりますので、これらを防ぐためには、2年間、アブラナ科野菜を育てていない場所に植え、連作障害に気をつけることが、1番の予防策です。
充分に気を付けて管理しましょう。
土壌改良剤と元肥
種まきの2週間くらい前までに堆肥と苦土石灰を与えます。
マルチフィルムを使う場合は肥料を与える作業も同時に行います。
堆肥は1平方メートル当たり3kg
苦土石灰の目安は1平方メートル当たり150g
元肥の目安は窒素:リン酸:カリが8:8:8のものを1平方メートル当たり150g施します。
また、ハクサイの根っこは浅く広く張る性質がありますので、根っこに、充分に肥料が行き渡るよう、15-20センチほどの深さに全体的に、肥料を入れるのがポイントです。
100―120センチのうねを立てて、シルバーポリフィルムなどでマルチングをします。
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水はけの良い場所で育て、根腐れを予防する
ハクサイは、水はけの良い、高畝などにして育てます。
育てる時期によっても異なりますが、9月上旬頃に種まきをするのであれば、秋の長雨の影響からなる、根腐れに充分注意したいところです。
乾燥には割と強い野菜だと言えますので、排水の良いところで、速やかに水が流れるような畑づくりを心がけてください。
ハクサイの種のまき方
直播の場合
ハクサイの種はうね幅100センチなら1条まき、うね幅120センチなら2条まきにします。
株間の目安は50センチです。
1か所に4-5粒ずつまいて薄く土で覆ったあとにたっぷり水をあたえます。
種まき後は、まだ小さい苗を守るために、ベタ掛けかトンネルを利用します。
こうすることで、初期の害虫対策、苗の保護、2つのポイントを押さえます。
種のまき時期は品種にもよりますが8月下旬くらいから9月中旬くらいが適期で育てやすい時期です。
これよりも早くまくと暑くて発芽がわるかったり虫の害が多くなったりしますので注意してください。
直播栽培のコツ
間引きを早めに行う。
直播栽培の時は、1回目の間引きを本葉2ー3枚で行います。
2回目は、本葉6ー7枚頃に行い、そこで1本立ちにします。
株が大きくなりすぎてからの間引きは、株や根を傷めますので、間引きの時期も、適期に行うのが理想です。
2回目の間引きの後は、株のまわりに追肥を行います。
この時与えるのは1株あたり10グラム程度の化成肥料です。
その後、葉の中心部が巻き込むようになったら、畝の両側に、1平方メートルあたり、100グラム程度の化成肥料を追肥します。
育苗する場合
ハクサイは8月下旬の高温時に種まきをすると直播では初期生育がそろいにくく生育むらができることがあります。
高温時の対策としてハクサイをポットで育苗して管理するとよい苗をそろえることができます。
苗作りに用いるのは、128穴のセルトレイを使う場合は、セル育苗用として販売されている、ピートモスを豊富に含んだ用土を選び、それを均等に詰めていき、軽く上から押さえておきます。
また、その後、セルとセルとの区切りが見えるように擦り切ります。
しっかりとかん水を行った後に、種子を2-3粒ずつまいていきます。
覆土の後は今一度、かん水を行い、新聞紙を使ってトレイを覆います。
これで種まきは完了となりますが、毎日、かん水が必要な事を忘れないようにしてください。
しっかりとかん水ができていれば、3日から4日ほどで発芽します。
新聞紙を取り、1日2回のかん水を行なっていきます。
用土の乾き具合に注意し、トレイの外側等乾燥しやすい場所には、多めに水を与えてあげると良いかと思います。
それから間引きの作業となりますので、20日ほどで本葉が3枚-4枚ほどの苗になるよう、随時間引きを行なっていきます。
上記の例はセルトレイを利用する方法となりますが、ポリ鉢などを使っても、
苗を作ることはできます。株数は少なくなってしまいますので、お好みで選ぶと良いかと思います。
ポリ鉢を使う場合は3号ポットを用意してポットごとに白菜の種を3粒ずつまき、薄く土をかぶせます。
昼間は寒冷紗などで強い日差しをさけ夕方には外に出して夜露に当てるとがっちりした白菜苗ができます。
白菜の本葉が2枚になったころに丈夫な1株をのこして間引きし、本葉が4-5枚になったら畑に定植します。
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