野菜が育つために必要な元素を「必須元素」といいます。
この中には、窒素やリン酸、カリなどの他にカルシウムや、マグネシウム、
亜鉛などの元素も含まれます。
その必須元素の1つカルシウムは、野菜の細胞組織を健康に育て、
野菜そのものの姿を維持するのに不可欠です。
また、光の吸収や、酸素のはたらきのサポート、水分量の調節など、
さまざまなところで活躍します。
このようにカルシウムは野菜にとって、とても重要な必須元素です。
カルシウムを取り入れるためにも、炭酸カルシウムや、消石灰、
苦土石灰などを土に施しておくことが大切です。
必須元素というのは、全ての野菜において必要なものと言えますが、
カルシウムを特に必要とし、好む野菜のことを「好カルシウム植物」と言います。
身近なものでは、キャベツやトマトなどがその代表例です。
カルシウムが不足すると、キャベツは結球することができませんし、
トマトの場合は、尻腐れ病の発生を起こします。
スポンサーリンク
好カルシウム植物を育てる場合は、特に石灰資材に注目して、
育てるように心掛けておきましょう。
通常、窒素などの肥料分は、不足しても養分を移動させることで再利用ができます。
しかし、カルシウムの場合は再利用をするはたらきがありませんので、
上のほうまで、しっかりと行き渡らせることが必要になってきます。
カルシウムの過剰症は発生しにくいと言えますので、
カルシウムに関しては、欠乏症に注意するように、土作りを行なって行きましょう。
スポンサーリンク
コメント