生長すればするほど、野菜は肥料を良く吸収します。
そのため、その吸収に応じられるように肥料を適度に補給してあげるのが
野菜を上手に育てるポイントです。
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追肥は野菜の生育に合わせて施す
追肥は作物の生育に合わせて作付後に施す肥料です。
野菜の種類によって細かなタイミングが異なりますが、だいたい元肥の効果が切れてくる作付の1ヵ月後から追肥を行います。
追肥の間隔は1か月に1回程度です。
リン酸は元肥で全量を与えるので、追肥を施すのは窒素とカリウムです。
化学肥料を使う場合は単肥を組み合わせるか、窒素とカリだけを含んだ肥料を使うと良いでしょう。
また3要素を含む化成肥料も使えますが含まれているリン酸が効くのは次作以降になります。
追肥には効果がすぐ出る肥料が向いています。
有機肥料を使うなら油かすなどを有機物を発酵させガス代等の心配をなくし早く効くようにしたぼかし肥や発酵鶏糞、比較的即効性の魚カスや草木灰などを利用すると良いでしょう。
有機肥料は施す時に土とよく混ぜることでさらに分解を早めることができます。
元肥として与えた土に含まれる肥料というのは、野菜が吸収することで、
徐々に減少していきます。また、雨や水やりなどで流れることもあるため、
追肥の作業をしっかりと行なって行きましょう。
追肥は、野菜の種類やその育ち具合などでも大きく変わるので、
しっかりと見極めて、それぞれにあった肥料を必要分与えてください。
追肥の方法
ネギ、ニンジン、ほうれん草などは生長や、葉色を見ながら、
追肥を行なっていきます。目安としては、15日-20日おきに2回-3回、
大きさを見ながら行なっていきます。
ナス・インゲン・キュウリなど実止まりが懸念される作物の場合は、
収穫量を見ながら、肥料を与えていくことも必要となります。
スイカ・カボチャ・トマトなどの野菜は、着果後、大きくなってから、
追肥を行うようにしてください。
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特に着果しにくいとされているトマトなどは、確実に着火したことを
確認して、1番目の果実が膨らんできたようであれば追肥をします。
その後、収穫量に応じて肥料も増やし、終わりまでに3から4回追肥します。
追肥をする際のポイント
乾燥した場所へ追肥するのでは、根っこに吸収されないので、
株の周りにばらまき、少し土を耕してあげると良いでしょう。
また、畝の隣にくわで溝をつくり、肥料をまいてから土を戻し、
肥料を埋め込んであげるのも良い方法です。
肥料は、根の先端に与えるのがポイントとなりますので、
その野菜の根っこの性質なども考えながら、追肥を行なっていくと、
更に、効率良く肥料を使うことが出来ます。
土が乾燥しているのであれば、肥料を与えた後に水を丁寧にあげるか、
液体肥料を水やり代わりに行うと良いでしょう。
フィルムマルチを使っている場合は、フィルムをめくって肥料を与えるか
ところどころ、フィルムに穴をあけて肥料を与えていきます。
雨からフィルムが守ってくれるので、肥料は少なめで構いません。
追肥に使う肥料は、化成肥料や油粕、有機配合がお勧めです。
化成肥料は即効性がありますし、油粕は肥料あたりが少ないので、
予め完熟堆肥と混ぜてから使うと、良いでしょう。
追肥のまとめ
追肥を施す位置は根の先端の少し先です。
養水分を吸収するのは主に子の先端近くにある根毛なので、この位置に施すことで根が肥料を求めて伸びていきます。
土の中にある根の位置を地上部からは見ることをはできませんが、一般にでは地上部の外周あたりまで伸びているので、枝の一番伸びているところを目安に追肥を施す場所を決めましょう。
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